2023年9月17日(日)~19日(火)

9月17日(日)
 Russell SquareeからバスでEuston駅に行く、わずか5分だった。Euston発9:50の列車に乗った。残念ながら、指定席が窓のない席だったので車窓からの景色が眺められず残念だった。Lancaster 駅でWindermere行きの列車乗り換えの予定だったが、Lancasterへの到着が遅れ、13:06発のWindermere行の電車は、既に、出発していた。さてどうするかと考えていたが、とりあえず、駅にいた乗客に聞いてみた。1本後の急行でLancaster駅の隣のOxenholme駅に行けとの事であった。Oxenholme?僕はWindermereに行くのにOxenholmeってどこ?実は、この駅は、Windermereへの乗換駅だったのを忘れていた。Oxenholme 駅についても、駅員はいない。到着した反対側の案内板に14:39発Windermereと書いてあるだけだった。ノーザン鉄道と書いてある列車が停まっているが誰もいない。1時間近くホームで待つことにした。14:30になっても運転手らしき人は来ない。しかし、観光客らしい乗客が徐々に集まってきた。14:35になって運転手らしき人が、ようやく、到着し、ほぼ、定刻通りに列車は出発した。    
 
 車窓からは羊が放たれている放牧地と石造りの家が見える。予定より1時間ほど遅れて、Windermere駅に到着した。僕以外の観光客は、駅に待っていたバスに乗りどこかに行った。本日、予約してあるWindermere hotelは、駅の前の高台にあるので、まずは、駅の近くにある観光センターに明日の湖水地方ツアーを予約するために行った。センターの女性に聞くとツアーは満員でNG、しょうがないから、明日、半日タクシーで湖水地方を回るといったら、「Good」と言って、タクシー会社に連絡してくれ、タクシー会社の名刺をくれた。タクシーはあるとの事、これで一安心だ。駅前の高台にあるWindermere hotelにチェックインした。このホテルは、Windermereで一番古いホテルだった。
 
     
(Windermer Hotel) (湖水地方:農村風景)  (Windermer湖)
 
 さっそく、タクシー会社に連絡して、明日の12:30にホテルに迎えにきてもらうことにした。一休みして、Windermereの街を散策した。途中から雨が降ってきた。この午後の雨は、イギリス特有で、滞在中、ほぼ、毎日、午後に雨が降った。町はしっとりとした良い感じだが、人はほとんど歩いていなかった。Co-op Food(スーパー)でビールなどを買い、夕食は、Golden Mountainと言う中華で、ビールを飲みながら、焼きビーフンと酸辣湯を食べる。

9月18日(月)
 翌日、朝食の食堂で一人旅をしているという日本人の青年と会う。声をかけると、来年からイギリス赴任なので、事前にイギリス国内を回っているとの事。Liverpoolから電車でWindermeaeにきたが、乗換駅のOxenholme駅で乗員の手配が付かないので、急遽、電車から代行バスになり、前日14時にホテルに着いたとの事だった。時間から考えて、昨日、僕がOxenholme駅で乗った列車は、乗員が到着した最初の列車らしい。しかし、イギリスの列車は適当だと思ったが、後に自分もその適当さに巻き込まれるとはその時は思わなかった。
 午前中は、街の中の造園屋らしきガーデンに行った。イギリスはガーデニングの本場なので、この種の商売が成り立つらしい。その後、ホテルに戻りゆっくり過ごした。12:30にタクシーが迎えにきた。ポーランド系のアンドレと言う名の運転手だった、真面目なよく勉強しているやつだった。湖畔に行き、ピータラビットの店で買い物、そのあと、アンドレの案内で湖水地方のビューポイントを観光することになった。
 アンドレは、ピータラビットの作者であるビアトリクス・ポターが住んでいた村と家を案内してくれた。アンドレによるとポターは湖水地方に15の農場を所有していたと教えてくれた。この時にCIAの話を聞く。CIAとはチャイナ系、インド系、アラブ系の略で、最近の観光客はCIAが多いとのことだった。20年前には日本人がよく来ていたが、最近、日本人は少ないらしい。確かに、ロンドンではCIAが目立ち、ロンドンは人種のるつぼの感じだった。
 
 
  (アンドレと筆者)   
     
     
  (湖水地方の風景)    
 
 なお、湖水地方は氷河期に地殻変動が起こり、その結果、岩が表面に現れ、その岩を集め境界の壁にしたらしい。そのせいか土壌の部分が薄く、土地の地力が低い気がする。牧草地には白い羊、時たま黒い羊と牛が牧草を食べている。緩やかなヒルを登り降りし、茶色と黄色の石造りの家を見ながらのドライブは最高だった、途中、Chesters By The Riverと言うこの地域で数が少ないカフェに寄った。そのカフェから歩いて行けるトレッキングコースの入口まで案内してくれた。アンドレによると、近くのThe Skelwith Bridge Hotelに泊まり、トレッキングコースをゆっくり歩くのも湖水地方の旅の一つだと教えてくれた。
 小さな湖やチョロチョロ流れ出る水やフォールなどを回る4時間近くの旅だった。ホテルまで送ってくれたアンドレと別れ、ホテルの前のテラスでボケッと景色をみて暫く過ごした。また、雨が降ってきた。
 夜は、Widemeare町の海鮮レストランHooked Seafoodで、ムール貝とタラの料理を堪能した。

 
(Hooked Seafood、ムール貝とタラの料理)   
 
9月19日(火)
 朝から大雨だった。朝食をすましチェックアウトしたが、雨がまだ降り続いていた。僕のほかに、もう2組が雨の様子を見ていた。しばらくしたら雨が弱くなったので、ホテルを降りたところにあるインフォメンションセンターに行き荷物を預けた。湖畔行きのバスの時刻を聞いたら、もうすぐ発車だというので急いで駅に行き、湖畔行きのバスに乗りBowness湾でおりた。バスに乗ったときに、運転手にリップルマーク付きのクレジットカードを見せて、使えるかと聞いた所、okだと言うので、タッチしたら使えたのに驚いた(帰国して、バス代として、確かに、2ポンド支払われていた)。
 湖畔を散策中に、再び、雨が降ってきたのでPitlochry in Lakelandという店で買い物をした。お土産にマグネットとハットを買った。レジの女の子の感じが良かったので話をしたら、この近くで生まれたとのことだった。買い物のあとはBowness Bay Information Centreの中のカフェでケーキとコーヒーで休憩したが、デカい黒犬が横の座席に居座り、落ち着かなかった。
 イギリスは、やたら、犬が多く、散歩中の人が犬をつれているのはあたり前だ。当然のように、店やバスの中にも乗ってくるのだ。犬嫌いや犬アレルギーの人はどう暮らしているのだろうと変な心配をしてしまった。
 帰りもバスでWidemeare駅に戻る。駅の横にあるBooths Windermereというスーパーを覗いたが、かなり大きなスーパーなのに野菜コーナーと果物コーナーに信じられないくらい商品がなかった。日本で言えばクズ野菜や不揃いな果物ばかりなのだ。9月だというのに、野菜らしい野菜はない、特に葉物類がほとんどないのに驚いた。ここ数日、イギリスの農村を回ったが、確かに、黒々とした地力の高そうな農地は全くなく、牧草とそれを食べている羊と牛の姿だけが目についた。イギリス農業は生産性が低いのだと改めて思った。
 最後に、駅近くのBrown Sugarという古いパブでビールをやり、Widemeare駅からノーザン鉄道でOxenholme駅に行き、Oxenholme駅で急行に乗り換えロンドンEuston駅に戻った。Euston駅からタクシーでホテルに戻った。夕食は、野菜不足だと思ったので、ホテル近くのTASTE OF CHONGQINGでビールとチンゲンサイの炒めとワンタンスープを食べた。 
 
 
 
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