2023年9月24日(日)~26日(火) | ||
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9月24日(日) 午前中はパディントン地区の閑静なアパート周辺を散策した。この辺りは、人通りも少なく、古き良き時代のイギリスを思わせる雰囲気が漂っていた。Bさんが13:00にサボイホテルのアフタヌーンティを予約してくれていて、12時20分ころにホテルに迎えに来ることになっていたので、ホテルの近くでカフェを買ってホテルに戻った。 12時少し前にBさんから電話があり、ロンドンマラソンの影響で道路が混んでおり、ホテルに迎えに行けそうもないとのことなので、直接、サボイホテルに行くことになった。ホテル近くでタクシーをつかまえ、サボイホテルに向かった。ロンドンマラソンの影響で交通規制があり、サボイホテルの1ブロック前あたりで降りて歩くことにした。このときもBさんのスマホが役に立った。 13時少し前にホテルに着いた。Bさんの奥さんと娘さんも一緒だった。サボイホテルはロンドンを代表する高級ホテルなのでエントランスロビーもさすがだった。カフェのボーイのホスピタリティもしっかりしていた。 さっそく、紅茶からアフタヌーンティが始まった。紅茶はサボイホテルのブレンドティーにした。まずは、シャンペンで乾杯し、紅茶は、1杯目をブラックで、2杯目以降はミルクティで飲んだ。サンドウィッチから始まり、それを食べ終えると、スコーン、マカロン、ケーキなどが3段階のツリーに乗って運ばれてきた。2時間程度をかけて、Bさん家族のイタリア旅行、今回の湖水地方とコッツウォルズ旅行などの話をしながらティーを楽しんだ。 |
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(サボイホテル外観) | ||
サボイホテルのアフタヌーンティの、やや、格式ばった雰囲気はイギリス的に感じたが、その一方で、街中に溢れているCIAなどの多民族の格式とは程遠い振る舞いが、二重構造のようにロンドン市内に共存していることに驚いた。 アフタヌーンティを終えFortnum & Masonに買い物に行った。その時にトイレの場所を確認したが、やはり、Harrodsと同様にトイレの位置は分かりにくい構造になっていた。 その後、Bさん家族と一緒にTheatre Royal Drury Laneでのミュージカル「Frozen」に行った。このチケットもスマホにダウンロードするタイプで、ここでもBさんの貸してくれたスマホが役にたった。ミュージカルはアメリカのブロードウェーでもみたが、アメリカの客層の方がなぜか品があり落ち着いているように思えた。イギリスの客層はワインを飲みながら、また、人種もCIAなど多種多様だった。 「Frozen」のELSA役のSamantha Barksの声は、圧倒的に迫力があり、特に、見せ場のLet it goのシーンは、客席全体にその音量の波が広がり、日本の女優との声量の差が歴然としていたように感じた。ミュージカルは体質的にみて日本人には合わないのではないかと思った。西洋人の体型は胸の部分が厚く上から見ると丸く、声が共鳴する構造になっているのに対し、日本人の体型は胸が薄く平たいので、構造的に声は共鳴しないのでないかと思った。コロナ前に、ニューヨークのブロードウェーの「キャバレー」を見た時も同じ感想を持ったことを思い出した。 |
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(Frozenの舞台) | ||
終演になり帰ろうとした時、出口付近の階段で僕の後ろにいた女性客が躓き、手にもっていたコーラをズボンにかけられたが、その女性は、「Sorry」の一言さえ言わずに、「気まずそうな」顔をして立ち去った姿が印象に残った。女性はイギリス人ではなかった。 Bさん家族と再会を約束し、命綱だったスマホを返却し、劇場の少し離れたところからタクシーに乗りホテルに戻った。 <Good luck、Bさん family!> |
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9月25日(月) 午前中は休憩し、午後、大英博物館に行った。行列はなかったが観光客は多かった。博物館をしっかり見るとなると1週間はかかると思ったが、今回は、ロゼッタストーン、ラムセス二世の巨像、アッシリアの守護獣神像、イースター島のモアイ像などを駆け足で見て回った。人間は紀元前から、かくも巨大な像を作ったものだと感心したが、ふと、妙な考えが頭を横切った。これらの展示物の多くは、もともとは、エジプト人、アッシリア人、ポリネシア人の営みの中から生まれたもので、大英帝国が最盛期の時に世界中からかき集めたものだと考えたからだ。つまり、国力を背景にイギリスが奪ってきたもので、その行為自体が人間として正しいのか?などと複雑な感情に襲われた。 |
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9月26日(火) 朝一番で、シャーロックホームズの銅像(シャーロックホームズを全訳した延原謙が信濃追分に住んでいたのを記念して建てられた)がある信濃追分で、毎夏会う、日本シャーロックホームズ協会の夫人が貸してくれた本を持って、ダッシュでベーカー街に行ってきた。パディントン駅から地下鉄ベーカールー線でベーカーストリート駅へ向かった。地下鉄駅には、壁にイラストや、シャーロックホームズの横顔シルエットのタイルがあり、シャーロックホームズの雰囲気が感じられた。駅を出たとところに大きなシャーロックホームズ像を確認し、少しだけ雰囲気を楽しんだ。 ホテルに戻りチャックアウトし、タクシーでヒースロー空港ターミナル2へ向かった。出発ロビーはBだった。出発ロビーBのANAのラウンジは、出発ロビーAから行くことになっていたが、その導線が悪く15分もかかり、さらにBには免税品店が少なかったために、急遽、エレベータなどを使い、ロビーAの免税店に走って買い物に戻ったのだった。 ロンドンを去る空港ロビーでも、今回の滞在で何回も感じた観光客への優しさの少なさとイギリス人の個人主義が何となくわかったような気がした。 帰りの機内で、隣に座った若い日本人に声をかけたら、彼は、薬学関係の大学院の研究者らしく2泊3日の日程でヒルトンホテルでの会議を終え帰国するとのことだった。 <ビジネスの世界は、相変わらず早い回転速度で時間が回っているようだ> |
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